2024年8月19日更新

ブランディング動画の作り方とは

ブランディング動画の作り方とは

事例からみるブランディング動画の作り方

以前、ブランディング動画とPR動画の違いについてご説明しました。

今回は株式会社ピー・ディー・ネットワークが実際に制作したブランディング動画を、プロデューサーの中村と生田が携わった経緯なども含めて、どのように制作したのかをご説明します。

今回は株式会社RYODEN様のブランディング動画をご紹介します。提案から制作、納品までに意識しているポイントや心掛けていることは、どんなことなのでしょうか。

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ブランディング動画制作に至った経緯

ーーーRYODEN様のブランディング動画制作に至った経緯を教えてください。

中村:RYODEN様のブランディング動画制作のきっかけとなったのは、2022年の東京ビッグサイトでした。PDNが動画ブランディングという一つの事業を世の中に伝えていくために「コンテンツ東京」というクリエイターが集まる展示会に出展した際、RYODEN様が弊社ブースに来訪くださいました。 

RYODEN様は元々は菱電商事という社名で、三菱電機グループの企業です。商社として三菱電機の商品を海外に輸出したり、国内企業に卸したりといった事業を展開されています。当時、社名を菱電商事からRYODENへ変更するタイミングであったため、「なぜ社名を変更するのか、その意味などを動画を使って関係者に説明していきたい」というご要望がありました。その意図を汲み取り、ただ社名変更を説明するだけでなく、リブランディングをしてくれる制作会社を探していたとのことです。

そこで、私たちはPDNの強みである「ブランディングを磨き上げてファンになってもらう」といった方向性を一生懸命アピールしたところ話が進みました。担当者の方にはその場で「一緒にお仕事をしたい」とのお言葉をいただきましたが、その後、社長の前でプレゼンする機会をいただき正式に受注に至りました。

ブランディング動画の提案から制作に至るまでのポイント

ーーープレゼンから制作に至るまでに、まずはどこから着手されたのでしょうか。

中村:まずはヒアリングとリサーチに時間をかけました。情報収集のために日経テレコンを使ったり、大宅壮一文庫に出向くなどして、当時の菱電商事を徹底的に調べ上げました。こういう事業を手掛けている、世間にはこう思われている、というところまで把握することが大切です。その上でクライアントからヒアリングをして悩み事や心配事を伺っていきました。

社長とお話していく中で、今後は商品を調達して販売するという商社としてのスタンダードな手法ではダメなこと、商社という枠を超えた展開が必要であることが伝わりました。一度社内に持ち帰り、ヒアリング事項を整理して図式化・キーワードを出すという作業に着手。

その後、プレゼンの際に私たちが提案したキーワードは「商社っているんですかね?」でした。これは私たちが考えた言葉でなく、ヒアリングの際に社長から出た言葉でもありました。

このキーワードを動画の軸に添え、「商社は必要か?」と言った問いを解決していく動画が、御社のブランディングであり社名を変更する意味であると提案。内容に快諾いただき、実際に制作が始まりました。

ーーー徹底的なリサーチの仕方、ヒアリング、提案までのフローも他の案件でも同じなのでしょうか。

生田:ヒアリングを重ねることによって、そこから面白い部分を見出したり、PRしたら良いと思ったことを提案するというフローは同じですね。

ブランディング動画のヒアリングにかかる期間

ーーーヒアリング(提案)期間はどのくらいかかるのでしょうか。

生田:基本的には1〜2ヶ月が多いです。

中村:RYODEN様の場合は、ブースに訪問いただいてからクライアント先での顔合わせ、ヒアリングを重ねて4回目にキーワードを提案しました。決定いただくまでに要した期間はちょうど2ヶ月。提案が決まり、撮影に入るまでがスムーズな案件だと言えます。別案件では、途中で打ち出しの角度などを変えて5.6回再提案するなんてことも多くありますね。

ーーー撮る絵(撮影)の提案はどのように行うのですか?

中村:RYODEN様の撮影においては、社長であったり事業のキーマンに「商社って必要ですか?」とインタビューを繋いでいく動画でした。いわゆるインタビューを通して解決する旅に出るような構成でした。

インタビュー動画と言っても撮影の際に、人の顔の横にテロップが出たり、背景とカメラと対象者の距離が不自然で見にくいなどもあります。

社名が英字のRYODENになった今、世界としっかり向き合って仕事をしていくのであれば、映像も世界スタンダードなものにしようと心掛けました。

例えば取材対象者と背景との距離を測る、陰影もつけ、テロップも小さくするなどです。クライアントには事前に軸となる構成を出して、ご理解いただいた上で撮影に臨みます。そして撮影現場で「Aさんはこういったポジション、Bさんは寄りにしましょう」など微調整をしていきます。

ブランディング動画の撮影ステップ

ーーー撮影のステップはどのような流れですか。

中村:RYODEN様の時は、カメラマン、監督と中村で進めていきました。事前のロケハンで場所や角度の確認、この場所この角度でと、私自身が対象者の代わりの立場となってすり合わせしました。また音の反響や機材導入のフローなど、ロケスケジュールをその場で組みます。その後撮影し、編集、納品と進んでいきました。

一般的に編集というと悩み、時間がかかるイメージですが、当社はそこが早く初稿出しも早い。それは事前準備のおかげと言えます。それはドキュメンタリー映像と違って9割が準備で決まるからこそです。撮影前の時間のかけ方が後の作業をスムーズにさせています。

ブランディング動画から総合提案まで対応

ーーーブランディング動画の方向性が決まっていない時は、ゼロからの相談は可能なのでしょうか。

生田:半分以上のクライアントが、方向性が決まっていないゼロからの相談だと思います。これまで動画を作ったことがなく「採用のために作りたい」など、輪郭が決まっていない状況からの相談を受けることが多いです。そのような場合にも、私たちはしっかりとリサーチやヒアリングをし、クライアントが作りたいものを提案することを得意としていますので、どのような案件でもぜひお待ちしています。

中村:お話を伺うと、本当に動画が必要なのかというところから入ることもあります。そのような場合、「動画にはこんな効果やメリットがありますよ」というところからご説明しますので、デメリットも含めて動画が必要なのかというところから話し合いましょう。

すでに決まった動画を作りたいけれど、どのように進めて行けばいいのかということに対しても他の案や別の見せ方の提案をさせていただくこともできますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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よくあるご質問

Q.制作費用はいくら?

A.演出手法や撮影内容、動画の長さによって価格は大きく変動します。
ピーディーネットワークでは、お客様のご要望をしっかりとヒアリングし、ご予算にあわせた演出を提案しております。

 

Q.制作期間はどれくらい?

A.キックオフから2~3か月が一般的な制作スケジュールです。
もちろん、1か月や数週間といった短期間での制作~納品にも対応しております。

 

Q.具体的な動画イメージがなくても相談できますか?

A.もちろん相談可能です。
ピーディーネットワークではキックオフ前から丁寧なヒアリングを行っており、コンセプトの設定からご一緒させていただく事例も多くございます。是非お気軽にご相談ください。

この記事の監修者

PDN 動画ブランディング事業部

動画制作・TV番組制作・メディアコンサルティングを専門分野としています。これまで経済・ドキュメンタリー等のテレビ番組制作を主事業としてきた当社が、「取材力」を起点とした良質なコンテンツ制作に関する情報を発信していきます。

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