採用動画は、企業が求職者に向けて公開する情報媒体として、近年急速に注目を集めています。
対面での接触に制限のあったコロナ渦にはその価値やメリットがいっそう注目を浴びることになりました。技術の進化や制作コストの低下なども相まって、採用動画の制作・利用が一般化し、ますます多くの企業が採用活動に活用するようになりました。オンライン上での活用の幅が広いことからも、一度制作するとコストメリットの高い情報媒体として人気があります。
動画制作には様々な方法がありますが、自社の目的を明確にして、どのように制作するか、もし外部に依頼するのであればどのような制作会社を選ぶべきか、目的にあった選択ができるようにしましょう。このコラムでは、採用動画の制作に取り組む前に整理すべきこと、そして制作会社を選ぶポイントについてご紹介します。制作会社に依頼する前に何を考慮すべきか、探ってみましょう。
目次
採用動画とは？
採用動画とは一般的に、企業や組織が採用活動の一環として制作・公開する動画のことです。企業の文化や価値観、仕事の内容や魅力、社員の声などを伝えることで、求職者に会社の魅力や雰囲気を伝えるために利用されます。
採用活動の場において、求職者が企業の中を知ることのできる機会は限られています。そこで動画を使ってリアルな現場の雰囲気や実際に働く社員の姿を見せることで、企業は求職者に自社の魅力を伝えることができ、また求職者もリアルな雰囲気を知ることで自分と合うかどうか、判断するための材料となり得ます。このように採用動画は、企業と求職者の双方にメリットの多いツールです。
採用動画が活用されるシーンとして代表的なのは、企業説明会や採用イベントでの上映はもちろん、企業HPをはじめとした自社メディアでの公開、SNSやyoutubeでの公開などオンライン上の利用が多いです。
制作にとりかかる前に整理したい、採用動画制作の目的
採用動画と一口に言っても、企業が採用動画を制作する目的は様々です。自社が採用動画を制作する目的は何なのか、今一度整理してみることで、制作関係者の間での認識のズレをなくし、スムーズに制作を進めることにもつながります。ここでは多くの企業が採用動画を制作している目的を挙げてみますので、自社の目的についてもぜひ検討してみてください。
- 企業の文化や価値観を伝える
文字や写真だけでは伝わりきらない企業の文化や価値観は、映像を制作することで効果的に伝えることが可能です。視覚と聴覚から訴える映像は、言葉にしにくいイメージを伝えやすいです。例えば歴史ある重厚な雰囲気の企業であれば古い写真とともに歴史を振り返ったり、若手の多い活気ある企業であれば、ポップな雰囲気のアニメーションを活用したりすることで、企業の文化や価値観がより伝わりやすくなります。
- 仕事の内容や魅力を紹介する
実際の現場で撮影を行えば、仕事の様子や社内の日常を捉えることができます。また、近年取り組まれたプロジェクトの紹介、社員インタビュー、社員の一日に密着などを映像にすると、より仕事の内容が伝わり、求職者とのミスマッチを軽減する効果が期待できます。
- ブランディングを強化する
採用動画は、企業のブランドイメージを強化するための貴重なツールです。魅力的な映像やストーリーテリングを通じて、企業がどのような価値を提供しているかをアピールし、ブランド認知度を高める効果があります。また、動画の制作を通じてブランディングに強みのある制作会社のプロに自社の魅力を引き出してもらうこともできるでしょう。
- ミスマッチを防止する
採用動画は、求職者との関係を構築し、相互理解を深めるための手段としても活用されます。例えば「若手が多く活発な雰囲気のオフィスの映像」は、ある人には魅力的に映り、ある人にはそうでないかもしれません。リアルな映像を通じて企業と求職者の間にズレをなくしていくことは企業と求職者双方にメリットをもたらします。また、現状をリアルに伝える企業の姿勢は、求職者との間に信頼関係を築き、採用プロセスのスムーズな進行や求職者の応募意欲向上にも貢献します。
採用動画の企画内容とは
採用動画のコンテンツは多岐にわたり、複数のコンテンツのかけ合わせで制作されることが多いです。また、複数の動画を制作して採用フェーズに合わせて公開するケースなど、活用方法もさまざまです。ここでは一般的に採用動画を制作する際、多くの企業で取り組んでいるコンテンツの例をご紹介します。
- 企業紹介
企業の沿革やビジョン、事業内容などを簡潔に紹介します。会社の歴史や特徴、グローバル展開など、企業の全体像を伝える役割があります。また、企業の理念や価値観、文化を映像で表現することで、求職者が企業に共感しやすくなります。
- 社員インタビュー
社員が実際に体験したエピソードや成功体験、挑戦した経験などを通じて、企業の魅力や働く意義を伝えます。個々のストーリーを通じて、企業の人間性や価値観を示し、求職者にリアルなイメージを提供します。「先輩社員のとある一日に密着動画」といったドキュメンタリーな動画も人気コンテンツです。
また、複数の社員に集まってもらい、テーマを設けて「座談会形式」で語ってもらう方法もあります。複数の社員が一緒に登場することで、関係性が垣間見え、社内の雰囲気を効果的に伝えることができます。
- 仕事の内容紹介
具体的な仕事内容やポジションについて詳細に説明します。業務の内容や役割、求められるスキルや経験などを示し、求職者が自身の適性や興味に合致するかどうかを判断するのに役立ちます。
- 職場見学
オフィスや工場、施設などの内部や外観を映像で捉え、働く環境や社内の雰囲気を伝えます。明るく活気のある職場や、最新設備を携えた工場の様子など、求職者が働くイメージを持つのに役立ちます。
- プロジェクトやチームの紹介
企業の主要なプロジェクトやチームを紹介し、その活動内容や成果を示します。成功事例や取り組んでいる課題、チームワークの取り組みなどを通じて、企業の実力や成長性をアピールします。
- 社内イベントや活動の様子
社内で行われるイベントや活動の様子を映像で捉え、企業の活気や社内コミュニティの熱気を伝えます。社員同士の交流や社内文化の一端を見せることで、求職者に魅力的な職場であることをアピールします。
採用動画の制作会社を選ぶポイントとは？
採用動画を制作する際、外部の制作会社に依頼をするなら、自社が採用動画を制作する目的や創りたい内容に合わせて、制作会社を選ぶのがポイントです。動画制作といっても制作会社にはそれぞれの強みやカラーがあります。取材力に定評のある制作会社、依頼企業の目的とイメージをアニメーションで表現するのが得意な制作会社、打ち合わせから撮影、納品まですべてオンラインで完結する制作会社などさまざまです。
ここでは、制作会社を選ぶ際、ぜひ確認してほしいポイントについてまとめました。
制作実績と評判
過去の制作実績や顧客の評判を確認しましょう。制作会社の多くは、実績の動画を自社HPやyoutubeで公開しています。イメージに合った動画を制作してくれそうか、実績動画を見て見ると分かりやすいです。
専門性とスキル
採用動画の制作に特化した会社や、人材採用に関する知識や経験を持つ制作チームを選ぶことが重要です。採用動画での出演者は一般的にプロではなく、自社の社員達です。撮影されることに慣れてないケースがほとんどですが、仕事の合間に撮影を行うため、撮影はスピーディーに無駄なく行いたいものです。そうした現場の事情や、視聴者（求職者側）が何を見たいのかというニーズに理解があり、効果的な動画を制作できるかどうかを確認しましょう。
企画構成力
制作会社が持つ企画力やアイデア力も重要です。企業のブランドやメッセージを的確に表現し、視聴者の興味を引くような動画を制作できるかどうかを確認しましょう。制作の前半で、「台本」または「動画構成案」等を提出してくれるかどうか、企画をどのように共有してくれるのかも事前に確認しておくと良いでしょう。
価格と制作プロセス
制作会社の価格設定や制作プロセスを比較し、自社の予算や要件に合ったサービスを提供しているかを確認しましょう。また、制作プロセスや納品までのスケジュールも重要なポイントです。
コミュニケーション能力
制作会社とのコミュニケーションがスムーズに行えるかどうかも重要です。要件や変更点に対して柔軟に対応できる制作会社を選ぶことが、プロジェクトの成功につながります。
打ち合わせは必ず対面で行う制作会社もあれば、打ち合わせから撮影、納品まですべてオンラインで行う制作会社もあります。自社に合った対応をしてくれる制作会社がきっとありますので、探してみると良いでしょう。
技術力やツールの活用
どのような映像にしたいというイメージがある場合、それが実現可能な技術力を持ち合わせているかどうかも重要なポイントです。最新のテクノロジーや制作ツールを積極的に活用し、高品質な動画を制作できるかどうかも過去の実績動画を確認したり、担当者に事例を紹介してもらえると安心です。
これらのポイントを考慮しながら、自社のニーズや要件に最も適した制作会社を選ぶことが重要です。
事例紹介
【SHOWREEL】採用動画(PDN制作実績)
よくあるご質問
Q.制作費用はいくら？
A.演出手法や撮影内容、動画の長さによって価格は大きく変動します。
ピーディーネットワークでは、お客様のご要望をしっかりとヒアリングし、ご予算にあわせた演出を提案しております。
Q.制作期間はどれくらい？
A.キックオフから2～3か月が一般的な制作スケジュールです。
もちろん、1か月や数週間といった短期間での制作～納品にも対応しております。
Q.具体的な動画イメージがなくても相談できますか？
A.もちろん相談可能です。
ピーディーネットワークではキックオフ前から丁寧なヒアリングを行っており、コンセプトの設定からご一緒させていただく事例も多くございます。是非お気軽にご相談ください。
