採用動画とは
昨今、売り手市場の長期化やコロナ禍をはじめとした感染症の影響でリモートやオンラインが普及し、就活もリモート化されるなど以前のような採用活動が難しくなってきました。
そこで現在注目されているのが採用動画です。
採用動画とは人材採用のために用いられる動画です。具体的には企業説明動画、社員インタビュー動画、社内見学動画など、採用活動全般で使用される動画のことを指します。実施するのが難しい企業訪問や社内見学を視覚的に体験してもらう試みや、社長自らの声を伝える動画など、さまざまな種類の採用動画が制作されています。文章だけでは伝わりにくい企業の魅力や雰囲気を短時間で伝え、インパクトを残すことができる採用動画は、求職者へのアプローチ手段としてとても有効です。
採用動画の効果
採用動画の効果は、以下の点で見ることができます。
1. ブランディングの強化
採用動画は、企業のブランドイメージを高めるための優れた手段です。ビジュアルやストーリーテリングを通じて、企業の文化や価値観を鮮明に伝えることができます。これにより、求職者は企業に対する興味や関心を高めることができます。
2. 求職者のエンゲージメントの向上
採用動画は、求職者のエンゲージメントを向上させる効果があります。動画形式のコンテンツは情報をわかりやすく伝えることができるため、求職者はより深く企業に関心を寄せることができます。また、リアルな映像や社員の声を通じて、求職者は自分が働く環境や仕事の雰囲気を想像しやすくなります。
3. SEO効果の向上
採用動画は、検索エンジン上での企業の可視性を高めるための有効な手段です。適切なキーワードやタグを使用することで、採用動画が多くの人々にアクセスされる可能性が高まります。これにより、企業の採用活動に関心を持つ求職者に効果的にアプローチすることができます。
4. 応募者数の増加
採用動画を活用することで、企業は応募者数を増やすことができます。興味を持った求職者は、動画を通じて企業に関する詳細な情報を得ることができ、応募のハードルが下がります。その結果、より多くの質の高い応募を受けることができます。
以上のように、採用動画は企業のブランディングや求職者のエンゲージメントを向上させるだけでなく、SEO効果を高めて応募者数を増加させる効果があります。企業は採用動画を積極的に活用し、競争激化する人材市場で優れた人材を獲得するための戦略の一環として取り入れることが重要です。
採用動画の最新トレンド
では、採用動画の中で最新のトレンドとされるコンテンツはどんなものでしょうか。
インタラクティブ動画
インタラクティブ動画とは、動画内にクリック要素が用意されており視聴者に何かしらのアクションを促す動画です。視聴者の選択によってシナリオや内容が分岐するなど、視聴者が参加し体験できる点が大きな魅力となっています。視聴者のアクションが動画コンテンツに反映される画期的な仕組みは、企業と視聴者の双方向のコミュニケーションを実現させました。受動的な動画でなく参加型にすることで、自主的な行動を楽しむ傾向がある求職者とつながる可能性も高いでしょう。
ドキュメンタリー動画
実在する社員に密着し、働いている姿をドキュメンタリータッチで撮影する手法です。社員のルーティンを見ることで、想像していた入社後の仕事内容や働き方がリアルに伝わる点が人気の秘密。他の社員との関わりや、オフィスの様子も映るため、社風も伝えやすくなります。求職者がより興味を持てる内容へと誘導させるために、先述のインタラクティブ動画と併用した仕組みもあります。
社員座談会動画
求職者が最も知りたい情報は「社員が会社に対してどう思っているのか」ということ。
そんな本音がリアルに伝わるのが社員座談会であり、人気のコンテンツです。決められたテーマに沿って自由に全員フラットに話してもらうことがポイント。自由に話すからこそ出てくる「企業の裏側」が見えるとリアルさが増します。文字や説明会などの限られた空間では伝えられない、会社の人間関係、雰囲気などを伝えることができます。
採用動画の種類
採用動画にはどんな種類があるでしょうか。大きく分けて4つをご紹介します。
①インタビュー動画
インタビュー動画は、社長や社員へのインタビューを基にした採用動画の代表的存在。
社長であれば企業のトップとしての考え方を訴求できます。また実際の社員が登場することで、仕事の内容、取り組み方、会社の雰囲気やカルチャーを伝えることに有効的です。働く姿を想像できれば、入社意欲を高める効果が期待できるでしょう。
②オフィス・教育制度・福利厚生の紹介動画
実際に働くオフィス環境や教育制度、福利厚生に関する動画も人気です。
仕事内容がコアな部分とすると、このコンテンツは大枠の受け皿部分。例えば眺めの良い働く場所や、成長できる教育制度、楽しそうな雰囲気などが伝わりプラスのイメージが醸成できれば、他社との差別化に繋がります。中でもリアルに全体を見ることができる社内見学ツアーは人気コンテンツです。
③企業紹介(ブランディング)動画
シンプルに企業を紹介する動画です。活字で伝えるよりも短時間で「どんなことに関連する企業なのか」が判別しやすく、自社商品を持たない、内情がわかりにくい会社でも取り入れられています。また、かっこよく、もしくは面白く、など作り上げたい企業イメージやブランディングしたい方向性に近づけて制作することもポイントです。
④企業説明会用動画
企業説明会用動画は、就活イベントや企業説明会などで使用する動画です。
企業の成り立ちや、扱う商品や職種に関する情報など、全体を広く伝えることが主な目的となります。以前はスライドを見ながら行っていた口頭説明から採用動画に切り替えることで、採用担当者の負担を軽減でき、伝え漏れといったミスも防げます。また、映像にすることで求職者の心に残りやすく、アーカイブを残すことで何度も繰り返し見ることができるといったメリットも。企業説明会用動画は、効率的な採用ツールとなっています。
採用動画の料金相場
採用動画の費用相場は30万~200万円程になります。ただし表現内容や手法、動画の尺によって変動するため、細かな仕様は制作会社に確認しましょう。
例)インタビュー動画
費用相場:30〜80万円(撮影期間:1日、制作期間:1〜2ヶ月)
他の動画に比べると気軽に制作できる点が特徴として挙げられます。
例)社員密着取材動画
費用相場:80〜200万円(撮影期間:1〜3日、制作期間:1.5〜2.5ヶ月)
多方面からのカメラアングル撮影や動画編集によって、動画の品質を高めることができます。
例)ドラマ仕立て動画
費用相場:200万円以上(撮影期間:3日以上、制作期間:2.5ヶ月以上)
脚本を書いてプロの役者を使う再現ドラマの動画です。撮影よりも完成に時間がかかるため、ある程度余裕のあるスケジュールを見込んでおく必要があります。
動画制作に関するご相談はこちら採用動画の制作のコツ
求職者が知りたい情報に沿ったコンテンツ作りを心がける
企業が一方的に伝えたい情報を載せても、求職者の理解を深めることはできません。求職者が求めている情報は何かということに沿ったコンテンツ作りが重要です。知りたい情報というのは、採用条件の他に会社の雰囲気が伝わる内容が求められています。
例えば、実際に働く社内の様子や、上司や先輩となる社員の顔、仕事の進め方などが動画で伝わると入社後のミスマッチは減るでしょう。入社後安心して働ける職場であることを伝えるために、どういった内容が必要なのかを精査してコンテンツを作っていきましょう。
企業として伝えたい、理解してほしい内容を明確化する
企業の強みをあれこれ伝えても、何も伝わらなくなってしまうということはよくあります。
求める人材にはここを伝えたい、理解して入社してほしいという内容を絞って明確化することは大切なポイントです。入社前に企業ビジョンを理解してほしいというのであれば、文章で伝わりづらい抽象的な概念を求職者にどう届けるのかが問われます。文章や写真では伝わりにくい「人」の雰囲気や熱い思いを伝えられるのが動画の魅力ですので、あえて企業ビジョンのコンテンツを作らなくても、インタビュー動画や座談会動画で「人に語ってもらう」のも伝わりやすい手法かもしれません。
トレンドを押さえた採用動画で自社の魅力をアピールしよう
採用動画を制作における手法やコツや重点的にお伝えしてきました。
採用動画と言ってもトレンドを抑えたものでなければ求職者の心は掴めません。トレンドを抑えることで採用の最先端を行く勢いある企業イメージを定着でき、実際の社内の映像を伝えることで企業への信頼性も増します。また、採用動画を制作する上でコストや時間はかかりますが、一度制作するとさまざまな場面で活用できるなど汎用性も高いです。
企業説明会などでも使用可能ですし、SNSや自社メディア、動画配信のプラットフォームで公開することでより多くの人に訴求でき、企業イメージ、認知度の向上や採用応募数の増加にも繋がるでしょう。
事例紹介
【採用動画】株式会社ブロンコビリー様(PDN制作実績)
働く方々のいきいきとした表情、ジューシーなお肉の焼ける様子、 リアルさと美しさを兼ね備えた映像が完成いたしました。 テレビ番組をきっかけに、動画を制作させていただくに至りました。
【採用動画】バーチャレクス・コンサルティング株式会社様(PDN制作実績)
社員の方々にインタビューを行い、 よりリアルに仕事の内容がわかるような映像を制作致しました。
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